『余U』
題字 すずりま(書家)
人間の「生きる」にとって、合理性や肉体的生命維持だけであれば、衣食住あれば生きていけるので、それ以外は余計な事。ユーマーズなんぞその最たるものです。
しかし人間は衣食住では飽き足らず、様々な趣きや志向を凝らし、アートを描き、新しい価値や生きる活力を、生命維持とは別次元で生み出し続け、生きることを豊かにしてきました。それが文化にもなり、風土にもなっていきました。その人間の不思議な営みは、生命の合理性とは一線を画したもの、いわば「あまり」のようなもの、「足りている」のにあえて「あまり」に魅了されてきたわけで、この先もこの価値観は私たちの生の根幹をなすのではないかと思うのです。余りなのに、いや、余り「だからこそ」。
ユーマーズもしかりです。これがなくても生きていけます。しかしそんな「余り」の中だからこそ、ここに生まれる物語があり、劇場があり、余るところに広がる出来事の数々に心躍らされてきました。余ることに集うからこそ、そこに住まう人々の真価が問われ、余るところをよすがに、人間らしさが告白されていく。それこそが人間らしさであり、大切な営みであろうと思うのです。
「余」が、生きる喜びに呼応し、自由で繊細な表現を許してきました。ユーマーズのこれからは、この「余」とド真剣に向き合い、「余」によって生まれる出逢いと共に、「余」と共にド真剣に遊ぶことなんだろうと思うのです。
コンセプト
ユーマーズ・コード
「ユーマーズ劇場®」商標登録第6822047号